スマホ vs. 紙。
そんな話をするときによく出てくるのが、こちらの研究データです!
被験者にわからない単語を調べてもらったときの脳活動を記録したものですが、
グレーの網掛けがされている左のほうがスマホで調べたとき
右のほうが紙の辞書で調べたとき
だそうです。
一目瞭然、
紙の辞書で調べたときのほうが脳活動が活発!=ちゃんと勉強になっている
対してスマホで調べたときのほうは、あまり脳が活動していない=あまり勉強になっていない
ということがわかりますね。
このことから、
単語調べに限らず、スマホを使っているときは脳が活動しないので、勉強に使ってはいけない!
という事がまことしやかに語られてきたわけですが、
果たして本当にスマホは悪なのでしょうか?
今回の記事では、
●スマホを勉強で使うメリット
●デメリット
●冒頭のデータは本当か?
●デジタル(スマホ)とアナログ(紙)をどのように使い分ければいいのか?
解説していきます♪
①勉強中にスマホを使うメリット
皆さんご存知のStudyplusですね!
勉強計画を登録したり、その日の勉強時間と内容を記録したりすることができます。
同じレベルの志望校を目指す人たちとも繋がることもできます。
ライバルの勉強時間を見ると「みんなこんなにやってるのか!」と良い刺激になりますよね。
当塾の生徒さんでも実際に使っている人がいます。
ほんの十数年前まではなかったサービスです。
紙と鉛筆でもできないことはないですが、アプリが勝手に集計してくれたり分析してくれるのは効率がいいですし、自分を客観視できて強力なサポートになります✨
他にも、自分の苦手な科目・単元を映像授業でわかりやすく勉強できたり、
単語カードや1問1答のアプリなら、自分の覚えていないものをアプリ内アルゴリズムが優先的に勉強できるよう工夫してくれたりと、
スマホで使える便利な勉強ツールがどんどん登場しています。
有効活用すれば成績UPに貢献してくれるアプリやサービスがいろいろあるので、これらは大きなメリットになるでしょう。
②勉強中にスマホを使うデメリット
スマホを勉強に使うメリットがたくさんある一方で、デメリットもたくさんある!というのが事実です笑。
まず冒頭にお見せしたデータのように、「スマホを使っているときは脳の活動が乏しい」ということが挙げられます。
昔ながらの紙とペンで普通にできることなら、そのほうが無難だと言わざるを得ません。
また、紙はブルーライトを発したりしませんが(それはそうですね笑)、スマホの画面は目に有害なブルーライトがどうしても発生してしまいます。
端末によっては「フリッカー」という黒い帯状のものが絶えず高速で移動していることがあって(特に画面の明るさを下げたときに出やすいです)、このちらつきは自分では自覚できなくても脳を疲労させてしまうデメリットがあります。
そして最大のデメリットが、「youtubeやSNS、ゲームなど誘惑と隣り合わせ」であることですね。
仮に勉強用にスマホを使っていても、SNSやLINEの通知が来たら気になってしまうでしょう。
③冒頭のデータは本当か?
一応補足というか個人的な意見なのですが、最初にお見せした
単語調べを紙の辞書でやっているときは脳活動が活発になり、
スマホで調べているときは脳の活動が乏しい
というデータですが、
「紙の辞書を使い慣れていないから」というのもあるんじゃないか?
と思っています。
つまり、スマホはいつも使い慣れているから楽にスラスラできて、
紙辞書は慣れていなくて引くのが難しいから脳に負荷がかかったのでは…?
という考えです。
ただそれを差し引いても、おそらく紙で勉強したほうがスマホより頭に入るんじゃないか
とは思います。
理由はハッキリわかりませんが、もしかしたら人類自体が長い歴史の中で、まだ画面というものに適応しきれていないのかもしれませんね笑
④デジタル(スマホ)とアナログ(紙)をどのように使い分ければいいのか
勉強中にスマホを使うメリットとデメリットを挙げてきましたが、
●スマホは悪だから!と決めつけて便利なツールを使わないのはもったいない!
ですし、
●スマホに頼りすぎて悪影響を受けすぎてしまうものアウト!
ですよね。
ということで、紙とデジタルの上手な使い分け、そしてスマホのデメリットを抑えるための工夫について解説していきます♪
多少のデメリットを承知の上でもぜひ使いたいスマホ機能
勉強時間記録
映像授業
忘れたくない問題・ポイントを写真に撮ってフォルダ保存
英検面接対策の動画を見る
英語リスニング音声
これらの機能はスマホのデメリット以上に効果があるので、使ってもよいと思います!
オススメは利用者の多いStudyplusですが、app storeやplay storeで検索してみると他にもたくさんの勉強アプリが出てきます。
自分の使いやすいもの、友だちがオススメのものを試してみてもよいでしょう。
また単純な使い方ですが強力なのが、「忘れたくない・何度も見返したい」問題や解説冊子のポイントなどを、写真に撮ってスマホ内でフォルダ分けして保存しておく勉強法です。
昔ながらの方法だと「間違えた問題のノートまとめ」と言って、自分に必要なポイントだけをノートにまとめていつでも見返せるようにする勉強法がありますが(私もよくやってました)、
まとめるのに時間がかかるんですよね…💦
量が多くなると持ち運ぶのも大変です。
それを、スマホでパシャリと写真を撮って保存する方法にすれば、時間もかかりませんしスキマ時間でいつでも見返せるようになって、より記憶に定着しやすくなります。
英語のリスニングに関しては、最近だと問題集の端にQRコードがあって、それを読み取ることで音声を聞けるようになっているものもあるので、スマホが必須となります。
英検対策も動画で面接の受け答えを予習しておけば、本番とても有利になります!
紙でやるべきもの
いざ問題を解くときは、紙の問題集や参考書を広げて、ノートに解く。
これが重要です。
なぜなら、「試験本番が紙だから」です。
デジタルツールが便利だからと、問題演習もデジタルで完結させてしまうと、
テスト本番に紙とシャーペンに慣れていないせいでそわそわしてしまって
実力発揮できない危険性があります。
数学で途中計算を書く
英単語のスペルを書く
細かい所ひとつ取っても、紙とデジタルでは感覚に違いがありますよね。
ですので問題演習に関しては、テスト本番の形式を想定してやる必要があるでしょう。
そうすれば、デジタルツール特有の「脳活動の乏しさ」のデメリットも避けることができます。
単語調べは何でやる?
オススメは電子辞書です!
「どうせデジタルツールを使うならスマホでいいんじゃない?」と思うかもしれませんが、
スマホだとSNSやLINEなどの誘惑と隣り合わせになってしまいます。
でも電子辞書ならそういう誘惑はありませんよね?
「紙辞書のほうが脳が活発になるんだから、紙のほうがいいんじゃない?」という声もありますが、
持ち運びに超難ありです笑
私も高崎高校に入学するときに、英和辞典、和英辞典、英英辞典、古文辞典、国語辞典…などなど紙で引くのがオススメだよ!と言われて一式買ったことがあるのですが、
学校まで持っていくのに重すぎて肩が外れそうになって、やめた経験があります笑
本当に登山家がビバークテントをかついで1泊2日の縦走登山に行くくらいの重量になってしまいます。
ですので、間を取って、という感じにはなりますが電子辞書がオススメですね!
スマホのデメリットを抑える工夫
誘惑の元となるSNSやゲーム、youtubeなどのアプリは、まず通知をOFFにしておきましょう。
LINEもできれば通知をOFFにして、自分からアプリを開いたときだけ新着メッセージを確認できるようにして、家族間の重要な連絡はSMSを使うことをオススメします。
設定からアプリごとの通知をカスタマイズできるはずです。
受験生であればそもそもアプリをアンインストールしてしまえば、より誘惑から身を守ることができます。
「友だちとの会話についていけなくなってしまう」
「仲間はずれにされてしまうのではないか」
という心配があるかもしれませんが、きちんと「勉強に集中したいから」と理由を言っておけば大丈夫だと思います。
それでもSNSやゲームで繋がりを強要してくる人は…
言い方はあまり良くないかもしれませんが、本当に良い友だちなのか?一度考えたほうがいいかもしれませんね。
きちんと友だちのことを・あなたの将来のことを考えてくれる人なら、理解してくれるはずです。
またブルーライトに関しては、「目の保護モード」や「ナイトモード」など、少し画面がオレンジがかる設定にしておいたほうが抑えることができます。
ライトモードとダークモードを選べるスマホだったら、ダークモードのほうがブルーライトを抑えることができます。
フリッカーについては…ちょっと難しめの話になってしまいますが、画面リフレッシュレートが75Hz以上(理想は100Hz以上)のものを選べば疲労を軽減することができます。
一人では誘惑に負けてしまいそう!?そんな時は
ぜひ宮入個別指導塾の1対1授業にお任せください!
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