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【高校生】英検準1級合格はココを抑える!勉強法完全版

取得すると一生の資格になる英検準1級!
近年では英検を受験の審査対象に入れる大学も増えています。
筆者自身も大学受験のとき、英検を理系私立入試で使用しました。
当日は二次試験の英語が免除になり、大きなアドバンテージになりました。

英検準1級のレベル的には、およそ大学中級程度とされています。
それじゃあ高校生で合格するのは難しいのでは?と思うかもしれません。

ですがしっかり対策法を知り、勉強すれば合格は可能です!
今回は、高校生の英検準1級の合格に向けた勉強法やおさえるべきポイントを解説していきます!

①一定量以上の単語や熟語の暗記と基礎力が必要

ポイント
まずは2級の単語を復習、オススメ暗記法、多読多聴で効率よく英語力をつける

前提として、英検準1級の単語はとても難しく、出題範囲となる単語数も約9000語といわれています。
英検2級に比べて、各段に難易度も語数も増加。

とはいっても、出題されるすべての単語が難しい訳ではありません。
そのため、単語に自信がないときは、まずは英検2級の単語帳を復習して完璧にしておくことが重要です。
2級の単語が分からないまま、準1級の単語にチャレンジするのはかなりハイリスクです。

さらに不安な場合は、学校で使っているシステム英単語、ターゲットなどの単語帳も併用すると確実です。
学校で使っている単語帳は基礎的なものから、大学受験に通用するものまで、幅広く重要な単語が多く掲載されているもの。
単語や熟語の暗記は英検準1級に限らず、大学受験でも大いに役立つこと間違いなしです!

このように、まずは準1級レベルより易しい単語を確実にして、そこに準1級レベルの単語を加えることで、準1級レベルの英文を読む力に繋がります。

逆に、単語が入っていないと、リーディング、リスニング、ライティング、スピーキングのすべての問題に悪影響を及ぼします。
目安として、単語帳の半分以上を覚えてから問題演習に取り掛かり、それ以降は問題演習と並行しながら暗記するといいでしょう。

単語を優先するとおざなりになりがちですが、熟語も覚えておくとよいでしょう。
私の場合では、英検を受ける際には英検対策の単語帳の熟語も並行して覚えるようにしていました。
これは、熟語を知っていると長文が読みやすくなることや、逆に知らないと意味の見当もつかない熟語があるためです。

単語帳を選ぶ際には、基本的に自分で実際に原本を見て、復習しやすさ、リスニング用アプリの機能などを含めて、自分が使いやすい形態のものを選ぶのがオススメです。

②オススメの単語帳紹介

出る順パス単準1級 5訂版(※記事執筆時点での最新版)


●単語が実際の試験で出題されたことが多い順番に並んでいる、ターゲットの形式に似ている
●筆者も実際に使用、ある程度の英単語が入っていればレベルC、基礎的な単語から力をつけたい場合はレベルAから始める、など進め方がわかりやすい
●品詞順、言い換え表現が多くオーソドックスな構成

※注意点:4訂版→5訂版への改訂により、単語のレベルが下がり難単語へのカバー力が下がったと言われている。
4訂版では大門1に特化して出る順番に並んでいたのが、5訂版になり試験全体の出る順番で並び替えられたため。

出る順で最短合格!英検準1級単熟語EX 第2版

●「英検最短合格シリーズ」を出版しているジャパンタイムズ社の英検準1級専用英単語帳
●過去15年分のデータの大門1の範囲から単語が選出、前から覚えていくのがおすすめで正答率が高いテキスト
●多くの英語教育指導者からのオススメ度がかなり高い

※注意点:音声データが単語(英語)+英語例文の流れで日本語訳がない
品詞が順番になっていない、言い換え表現より語源が多いため、言い換え表現を書き足していくと効果的に利用できる。

準1級 文で覚える単熟語

●単語1つずつ覚えるのではなく、長文の読解を通じて単語を覚える
●長文の例文を使って暗記していくため、単語を復習しながらリスニングもできる→リーディング・リスニング対策にも有効

※注意点:単語帳としては収録語が少なく、準1級よりかなり簡単な単語もみられるため、リスニング力とリーディング力の基礎力の底上げの目的で+αの使用をするとよい。

③何より復習が命!暗記法

ポイント
何度も復習しやすいよう自分で工夫をしよう

「一度覚えてもすぐに忘れてしまう…」
「単語が覚えらない…」
という悩みを持つ人もいると思います。

 「エビングハウスの忘却曲線」という記憶に関する研究によると、人間は覚えたことを20分後には約4割忘れてしまうそう。

「頑張って覚えたことを20分で半分近く忘れてしまうなんて!」と衝撃を受けるかもしれません。
でも、諦めるにはまだ早い!

 同時に、反復してすぐに復習することで長期的に記憶に定着し、一度覚えたことを再度覚えるのにかかる時間は1回目より短くなるといいます。
つまり、何度もやれば必ずできるようになるのが暗記です。
それを諦めるのはもったいない!

 私自身も単語の暗記はとても苦手で、学校の単語テストは苦行でしたが、以下の方法で大学受験も英検準1級の勉強も乗り切りました。

どのような方法かというと、

①自分が使っている単語帳や対策テキストを解いたときに知らなかった単語のみをノートや単語カードに書き出す
②1日2回単語の意味を隠して、意味を覚えられているかをアウトプットしながら(口に出す、紙に書き出すなど)テストする

です!

時間がかかるのでノートに書き出すときに各単語の意味をすべて調べ直さなくてOK。
過去問や模擬試験テキストの単語をまとめたページがあったらそこから写したり、英単語に下線で意味が書いてあったりすることが多いので、そこから知らなかった単語と意味を書き出すのもいいでしょう。

テキスト全部を復習するのは大変ですが、自分が間違えたところやできなかった問題の抽出をして何度も復習し、本番までに定着させていくのがオススメです。

単語帳に直接印をつけるのも有効ですが、私の場合は暗記できていない単語のみを抽出して1冊のノートにしていました。
本番テスト開始直前まで見直しがしやすく、とても効果的なのでオススメです!

④リスニング力を底上げして得点UP

ポイント
耳を慣れさせること、問題文の選択肢を速読で先読みすること

単語が読めるようになっても、リスニングで文章を聴き取れないという悩みを持つ人が多いですよね。
リスニングは上達までに比較的時間がかかるので、苦手な場合は早めに対策をしましょう!

リスニング得点UPを狙う場合に大きなポイントは以下の2つです。

①耳を慣れさせる
②問題文の選択肢を速読で先読み

1.耳を慣れさせる

最初から難しい長文を聴きまくるのではなく、自分がどこまで聞き取れているのか、正しく聞き取れているのかをスクリプトを見ながら確認することが重要です。

リスニングは、音声のシャドーイングやディクテーション、長文の音読やYouTubeで発音の動画を見てみるだけでもかなり効果的です。
発音を覚えるだけで、かなり聞き取りがスムーズになります。
過去問や模擬試験テキストに付属している音声を繰り返し聴くのも◎!

また、英語のニュースを聴いてスクリプトを確認したり、英語の音楽を聴いたりして英検のリスニングのみに限らず、耳を英語に慣れさせることが重要です。

 私自身は、TEDやBBCのYouTubeチャンネルを見て、英会話の流れを掴む練習や、聴いた英語を頭で日本語に変換するのではなく、英語のまま理解できるように練習をしていました。

2.問題文の選択肢を速読で先読み

リスニングの解答前の時間で問題の選択肢に先に目を通しておくと、場面や場所など大体の内容を把握することができます。
何も知らない状態から、1度しか流れない音声を聞いて解答するより格段に答えやすくなります。
ここで必要なのが、速読力です。
リスニングの選択肢はそこまで難しい文章ではないので、完全に文章をきっちり読むより、ある程度の内容がつかめればOK。
短時間で内容を把握する必要があるので、実際に練習しておくといいでしょう。

⑤難しい単語・熟語を含んだ専門的な内容が出題される長文

ポイント
過去問や模擬試験テキストを使って周りの文章や単語から推測する練習が効果的

英検準1級の長文の内容では、かなり専門的な問題が出題されることがあります。
私自身、受験した際の問題がかなりマニアックな世界史の分野の出題がありました。
理系だった自分は世界史の専門的な知識が全くなくてとても焦りましたが、何とか読解した経験があります。
このように専門的な単語や分からない単語があっても長文で得点するには、文章の流れや周囲の文章から推察する力が必要です。

この力をつけるには、過去問や模擬試験テキストでの演習はマスト!
問題集を選ぶ際には、解説の量を重視したテキスト、問題数を重視したテキストや少ない日数で解き終わるように設定されたテキストなど、各テキストで重点を置いているポイントが異なるので、自分の勉強スタイルにあったものを選ぶといいでしょう。

また解答する際には接続詞や接続副詞に注目したり、選択肢の言い換えやサマリー(まとめ)になっている文章(トピックセンテンスといいます)に注意したり、問題を解く際に選択肢を選ぶテクニックも得点には大きく影響します。
そのため、実際に問題を解いて選択肢を選ぶ練習をしておくことが得点の鍵!

テキストによっては、解説に選択肢の選び方まで記載してあるものがあります。
とても参考になるので、正解した問題でも目を通すしておくのがオススメ。
文章の量も増えるので、事前に対策テキストを解いて時間内に解き終わる練習も必須です。

⑥ライティングは得点源!事前の対策が必須

ポイント
学校の先生に添削をお願いする、日常的に自分の語彙で意見を言う練習をしておくのも有効

ライティングは慣れれば、時間を掛けずに一定の得点が見込める範囲です。
ここで確実に点が取れるように練習していきましょう。

ライティングは書き方のテンプレがほぼできあがっているので、それに沿って練習すればOKです。
しかし、学校によってはあまりライティングの練習をする機会もなく、慣れていなくて不安な場合もあると思います。

ライティングが苦手、または慣れていない場合は、ライティング対策に特化したテキストに取り組むのもオススメです。
テキストを使って、できるだけ短い時間でミスのない正確な解答を作成することに慣れていくとよいですね!
テキストを使って練習すると、模範解答を見ながら、自分が使えそうな表現を覚えて練習することができるのも大きなメリットです。
ライティングを作成する際には、まずはトピックを正しく理解する必要があります(このトピックに関する問題文はそれほど難しくないことが多いです)。

【書き方の例】
1.自分の立場の表明(賛成、反対、など)
2.具体例、自分の意見を支持する理由
3.まとめ、結論を述べる

ライティングの評価観点は、内容・構成・語彙・文法の4つであり、スペルミスや文法・語法ミスも減点対象になります。
自分で実際に手を動かして時間内により短時間で正確な解答を書きあげる練習をしておくことが重要です。

また、事前に過去問や模擬試験テキストの問題を解いて、学校の先生に添削をお願いするのも有効です。
自分の文章が読み手(採点者)に対して、意見の伝わる文章になっているかも大切。
添削をしてもらい、アドバイスをもらうのもオススメです。

本番にいきなり自分の意見を出すのは難しいかもしれません。
そのためにも、日常的に社会問題に対して自分の英語の語彙を使って意見を表明する練習をしておくと安心ですね。

⑦とっさに単語が出てこないことがスピーキング一番の壁

ポイント
日常会話・質疑応答で、自分の考えを英語で組み立てる練習をしておこう

二次試験の面接では、準2級くらいからそれまでの級との難しさの違いを感じる人も多いのではないでしょうか。

準1級では、面接も簡易的な質疑応答だけではなく問題カードや社会問題に対して自分の意見を述べるなど、かなり難しくなります。
そのため、日常的な会話や質疑応答ができるように練習をしておくことが必要です。
長文を話すというより、文法を正しく使って、質問に対して適切な答えを端的に堂々と述べることができれば、かなり合格に近付けます!

スピーキングテストの流れ(入室から退室まで)は決まっており、問題によっては回答の前に準備時間があります。準備時間の1分間で話す内容を構成する練習も有効。

また実際に声に出して、その音声を録音して自分で聞いてみると客観的に見ることができるので、イントネーションや話すスピードの改善が期待できます。

スピーキングにおいては、積極的にコミュニケーションを取ろうとする態度に関する評価があります。
内容が不安でも、堂々と自分が言いたい内容を大きな声で話すことを意識しましょう!

⑧まとめ

高校生向けの英検準1級の対策を紹介しました!
今回の内容をまとめると、単語の暗記、長文読解練習、実際に時間を測って過去問や模擬試験の問題演習に取り組むことで合格に近付けるということです。

リーディングのみ対策テキストを解くのではなく、リスニング、ライティング、スピーキングの他の範囲も事前に練習して、英検準一級の形式に慣れる練習は必須です。
また、内容も高校生レベル以上になるため、英検準1級にチャレンジする場合は早期の対策開始が高得点の鍵です。
計画性と余裕をもって勉強するようにしましょう。

高校生での英検準一級の取得は、一生の資格になるだけでなく、受験で大きなアドバンテージにもなるので挑戦する価値はあるでしょう。
もし一人での対策に不安があれば、お気軽にお問い合わせください!
英検対策もバッチリ指導させていただきます♪