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高校生の現代文勉強法の決定版!3つの大切な要素とセンスの正体とは

※主に評論文に焦点を当てていきます!

現代文攻略に必要な3つのポイント

現代文の力は、3つの要素に分かれています。
もしあなたが「現代文が苦手」「良い時と悪い時の上下が激しい」と感じているなら、この3つのバランスを見直せば解決します。
それぞれの要素の勉強法も具体的に紹介していきます。

現代文は特殊な科目ではありません。
誰でもきちんとした練習を積めば、確実に点数を伸ばせます。
半年あれば十分成果が表れますので、頑張りましょう!

要素①『文章を読み取る力』を鍛えよう!

まず最初は『書かれている内容をきちんと理解する力』です。
これは読解を行う上での“基礎体力”と言えます。

この要素①『文章を読み取る力』は、さらに3つに分かれていて

文章を読み取る力(1)集中力
(2)変換スピード
(3)語彙力

が含まれます。

(1)集中力

入試で出題されるような小難しい文章を読むには、それ相応の集中力が必要ですね!
「そんなの当たり前のことじゃんか!国語に限ったことじゃないし」という声が聞こえてきます。
でも、たくさんの生徒さんを指導していて感じるのは、「本人は集中しているつもりでも集中しきれていない」状態の人が多いということ!
文章を目で追ってはいるのですが、なんとなくサラーっと見ているだけ。
頭に入ってきているのは断片的な情報だけで、脈絡を追えていません。
数学の難問を解く時のような、グッと問題の世界に入り込む感覚を体で覚える必要があります。

スポーツの試合中・ゲームでここぞという戦闘シーン・囲碁将棋の対局中…
そんな場面を思い出して下さい。
それと同じくらいの集中力で普段から取り組めていますか?

現代文の演習やテストは、ものすごく疲れます。
1つ読解をやったら、頭がフラフラしてくると思います。
でもそれでいいんです。
それこそが、“基礎体力を鍛える”ということです。

「いくら現代文の練習をやっても伸びない…!」と悩んでいる人は、まずここを見直して下さい。
スマートに汗をかかずに解こうとしていると、なかなか伸びませんよ。

オススメの勉強法
●文中で同じことが別の言葉で言い換えられている部分に線を引く!(見つかったもの全部)
⇒これを探そうとすれば、自然と集中する体制に入れます。

●時間を計って解く
⇒いったん制限時間内でどこまで解けるか試しましょう!解き終わらなかったものは、その後時間をかけてやっても構いません。

(2)変換スピード

「変換スピード」というのは、「文字を読んで意味を理解するまでにかかるスピード」のことです。

“Apple”

この単語を見て、みなさんは何を思い浮かべますか?

 

そう、あれですね(笑)

いや、こっちかもしれません(笑)。

どちらでもいいのですが、みなさんは”Apple”という単語を見た「瞬間」に、意味やイメージを思い浮かべたと思います。

 

では、このフレーズはどうでしょう?

「多様な文化圏の家族」

 

意味はわかりますね。
色々な文化圏にいる家族のイメージ。

こんな感じ?

ですが、意味を理解するまでにかかる時間はどうでしょう。

先ほどの”Apple”は見れば瞬時に意味を理解し、イメージがわくと思います。

それに対し「多様な文化圏の家族」は理解しイメージがわくまで、ちょっと間があくというか0.数秒~1秒くらいかかるのではないでしょうか。
入試に出るのは後者のようなフレーズですね。

 

『文字を読んで理解する』というのは、人間特有の能力です。

その一連の流れ、すなわち

文字(記号)をイメージへ変換《記号としての文字を見る(視覚)》⇒《脳が見たものを認識する》⇒《知識の中から同じものを照合する》⇒《文法を考慮し意味を理解する》⇒《具体的なイメージへと変換する》

という行為は、非常に複雑で高度な作業なのです。

そして重要なのは、高度な作業ゆえに、慣れ次第で速い人もいれば遅い人もいるということ!
もっとザックリ言えば、「読むのが速い人もいれば遅い人もいるよ」ということです。

1フレーズ1フレーズは0.数秒の差だとしても、それが文章全体となったら。
速い人と遅い人で、数分の差が出てきますね。
当然試験は制限時間が決まっていますから、この差はとても大きなものになります。

もっと言ってしまえば、たくさん文章を読まなければならないのは、国語だけではありませんね!
そう、他科目にもこの『変換スピード』は影響を及ぼすわけです。
基礎体力の1つとして無視できません。

オススメの勉強法
多読!
これに限ります。
変換スピードを上げるためには、新聞や読書、ネットのコラムなど何でもよいのでとにかく文章をたくさん読むことが大切です。
中でもオススメなのは『現代文キーワード読解』(Z会)です。
文章も読めて現代文の必須語も把握できるので一石二鳥。
ちなみにマンガは絵で理解できてしまうので、やめましょう(笑)。

(3)語彙力

ちょっと説明が長くなってきましたが、今どこの話をしているか覚えていますか?(笑)

現代文突破に必要な力

①文章を読み取る力
L(1)集中力
L(2)変換スピード
L(3)語彙力今ココ!
②解放のテクニック
③経験値

焦らず順を追ってついてきて下さいね!
解説もサクサク進めていきます!

語彙力には2つの種類があります。
1つは、漢字語句の意味。
もう1つは、現代文特有の頻出フレーズです。

これらも文章を理解するために必要な基礎体力ですが、鍛え方は先ほど説明した方法で大丈夫!

オススメの勉強法
『現代文キーワード読解』(Z会)を読むのが一番早い!

要素②『解法のテクニック』を知ろう!

ここからは、具体的な解法テクニックの話に移ります!
当塾の生徒さんにはお月謝をいただいて解法を伝授しておりますので、それを全部公開することはできませんが、即効で効果のあるテクニックを少し紹介しておきます。

テク(1) 重要表現を知る

代表的な重要表現

~~のである、のだ

「の」を目印に、「~のである」「のだ」「のです」等の重要表現を探しましょう!
探したら、1文に線を引きます。

この表現は、筆者が特に力を込めて主張を述べたい時に使われます。
ゆえに、設問でも非常によく問われます。

例えば設問1が「傍線部①とあるが、それはどういうことか」という問題だったら、傍線部①を見ます。
次に、その近くにある「~のである」を探します。(まず傍線部①と同段落から探しましょう。)
見つかったら、そこが答えにならないか確認します。

こんな感じで使います!
比較的高確率で解答の根拠になるのでお試しあれ。

ただし、毎回100%そこが答えになるとは限りません。
なぜなら、「~のである」が文中で重要な部分であることは確実だったとしても、果たして出題者がそこを答えさせる問題を作成するかどうかは絶対とは言えないからです。

他にも重要表現がいくつかありますので、詳しく知りたい方はぜひお問合せ下さい!

テク(2) 解答根拠がいくつ必要か知る(記述向け)

30文字の記述をするのに、本文中から1か所もってくるのが基本です。
60文字だったら2か所。
100文字なら3か所。

40文字は微妙ですが、だいたい1か所くらいと考えましょう。

これを基準に解答を作成すると答えやすいですね。

テク(3) 抽象的な部分と具体的な部分を分けて捉える

「人間の自己都合的な行動は、たいてい周囲の環境に対して悪影響を及ぼす。たとえば近年問題になっているプラスチックごみなどがそうだ。」

こんな文章があった時、
《抽象的な部分》=人間の自己都合的な行動は、~及ぼす。
《具体的な部分》=たとえば以降
ということになりますね!

ここで筆者の言いたい事がまとまっているのは、前半の抽象的な部分です。

対して、具体的な部分はあくまで「筆者の主張を補足する」部分でしかありません。
補足できれば、例自体はプラスチックごみ以外でも何でもよいのです。
あまり重要ではありません。

つまり、本文中で重要なのは《抽象的な部分》であり、設問で問われやすいのもそこなのです。
逆に、《具体的な部分》は解答として出てくることがほとんどありません。

ですので、評論文を読むときは《具体的な部分》は四角で囲んでしまい、解答を作成する時はそれ以外から探すようにすれば手間が省けるというわけです。

具体例は四角で囲む
オススメの勉強法
ここで紹介したもの以外にも、解答テクニックや公式と呼べるものがあります!
『現代文 講義の実況中継』など有名な参考書もありますので、一度読んでみるとよいかもしれません。

要素③『経験値』を積もう!

演習して経験値を積むことでしか獲得できない、重要な要素。
それは、“センス”です。

「ん?なにを言っているんだこの人は??」と思われたでしょう(笑)。

それもそのはず、「現代文はセンスで解いてはいけない!」と耳に胼胝ができるほど聞いていると思います。

ですがここでハッキリ言わせてもらうと、「センスは必要」です。
そしてセンスは普通に強化可能です。

ただ、ここでいう「センス」とは何なのかを理解しておかないと話がズレてしまいますので、センスとは何か説明しますね。

現代文で答えを書くor選ぶ時は、必ず解答の根拠が本文中になければなりません。
本文に書いていない事を勝手に想像して解答を作成してはいけません。
これが絶対のルールです。

しかし、答える際には設問での聞かれ方や解答欄、あるいは選択肢のラインナップに応じて、“若干の意訳をしたり言い換えたりする”必要が生じます。

ここで、「どこまでの意訳や言い換えが許されるのか」という感覚。
つまり、「ここからここまでは解答として許容範囲で、これ以上は本文以外からの勝手な想像」という線引き…
これがすなわち“センス”になるわけです。

またこの“若干の意訳や言い換え”が行き過ぎず、かといって全然せず、ではないちょうどいい塩梅でできるかということが、「私は国語力がありますよ」「本文をきちんと飲み込んで理解していますよ」という証明になるのです。

ここで面白い記事を紹介しましょう。

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/69671
「大学入試の国語を、問題文の著者本人が解いてみた」という記事です。

この記事の中にある「スイッチを入れたら突然、作動した」という「類推禁止、想像禁止」の絶対ルール、また出題者と対峙する感覚。
これこそが、長らく国語読解で“センス”と呼ばれてきたものの正体です。

この“センス”がないと、本文を根拠にしているつもりでも、自分の解釈を入れすぎて不正解になってしまいます。
あるいは設問の聞かれ方に合っておらず、丸ごと抜き出しのまますぎて正解になりません。(この場合は部分点だけもらえる可能性が高いですが。)

これを鍛えるには、経験値を積むしかありません。
練習あるのみです!

オススメの勉強法
“センス”を習得するには練習が大事!
●答えたけど自分の解釈を入れすぎてNGだった
●答えたけど本文まんますぎて解答として適切でなかった
この2つの失敗を何度も何度も繰り返すことで、「どこまでの変換が適切なのか」というバランス感覚を身に付けることができます。

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