「教科書をしっかり読みましょう!」
「文法の練習をしましょう」
「教材選びが大事」
どれもどこかで聞いたことがある内容じゃないでしょうか?
そんなことは知っている。
でも英語が苦手なんです!わからないんです!
そんな中学生(とそれに悩む保護者様)は多いです。
なぜでしょうか?
この記事では今と昔の英語教育の違いも踏まえて、
『勉強法のコツ』はもちろん『根本的に苦手な原因』まで一挙解説していきます。
①勉強法の前に…「苦手意識」を取り払うべし!
英語の勉強法となれば、みんな似たようなことを言います。
これらを否定するつもりはないです。
むしろ私も同感で、たしかに大事だとは思います。
ですがその前に!
『まずこれをしなきゃ、どんなにいい勉強法をしても英語が身に付かない』
というポイントがあります。
それは、『苦手意識の払拭』です。
え??
と思った方、多いでしょう笑
「苦手意識の払拭って言ったって… それは英語ができるようになってからの話じゃないの?」と。
いえいえ。
順序が逆なんです。
先に苦手意識を払拭してからでないと、英語を勉強しても習得が遅いのです。
どんなに覚えるのが苦手は人でも、好きな事や興味のある内容ならすぐ覚えられた!という経験があるのではないでしょうか。
「おいしい」と思って食べるのと、「これは不味いものだ」と思って食べるのでは、栄養の吸収率が変わるなんていう研究もあったりします。
英語学習でも同じです。
嫌だと思って勉強すると、吸収率が悪くなります。
ですから「自分は英語が嫌いだ」という意識をもっている時点で、ただでさえ苦手なのに、さらにハンデを背負っていることになるんですね。
あまりこの点を指摘している先生がいないですが、これが英語の苦手からなかなか脱出できない根本的な理由です。
ではどうやって先に苦手意識を克服するのでしょうか?
一番いいのは、英語に慣れ親しみ、英語と“友だちになる”ことです。
オススメは『自分の好きな洋画を何本か見つけて何度も見る』ことです。
吹き替え版で見ても意味がないので(笑)、英語音声・日本語字幕で見ましょう。
昔流行ったものでも、最新のでも、なんでもOKです。
何度か見ているうちに、英語を「よくわからない嫌なもの」「自分とは縁遠いもの」と考えるのではなく、すごく身近で、面白いものなんだと思えるようになります。
教科書で見る英文よりよほど“生の英語”ですので、いくつか表現を覚えてしまえばそのまま使えます。
そうなればしめたもの!
もう英語が嫌だという意識は無くなって、なんとなく英語ができそうな気がしてくるものです。
本当に英語が得意になっているかどうかは、あまり関係ありません。
できそうな気がする、錯覚でもいいのです。
とにかくこの状態になってしまえば、英語の吸収率が格段に上がります。
私自身も似たような経験があります。
中学生の頃ゲームが大好きでFinal Fantasyを毎日やっていました。
父・母から「勉強はちゃんとやったのか」「目が悪くなるからやめなさい」と耳にタコができるまで言われるほどやり込んだ甲斐あって(?笑)、
ラスボスを一撃で倒せるまでになりました(笑)。
物足りなくなった私は、インターナショナル版(海外版)なるものがあることを知り、日本語版には出てこないもっと強い裏ボスがいることを知って、今度はそっちにのめり込んでいきました。
当然セーブデータがないので最初からやり直すわけですが、これがまさに海外の声優さんによる英語音声・日本語字幕だったのです。
ゲームを通して毎日英語音声に触れていた私にとって、もはや「英語=嫌なもの」という意識はなく、むしろ「面白いもの」「生活の一部」という感覚でした。
その後高校進学、大学進学をして英語専攻を卒業するわけですが、今となって考えればあの時のゲームが私に与えた影響は大きかったように思えます。
②英語ができない一番の原因を知ろう
ちょっと話がそれてしまいましたが(笑)、
ここからは苦手意識が軽減されたあと、どうやって勉強を進めればいいのか?という話です。
●リスニングで聞き取れない
●長文が読めない
英語が苦手な生徒さんにとって悩みはいろいろあると思いますが、
突き詰めていくと根本的に共通するのは、
赤ちゃんも言葉を覚えて、最初は発するのは「まま」「ぱぱ」「わんわん」「ごじら」などの単語ですよね。
(ごじら…?)
和たち日本人が英語を勉強するときも同様で、まず十分な量の単語を覚えなければ始まりません。
授業で英語を教える際にも、読解やリスニング、英作文を指導しようにも単語を知らないと教えようがなく、「まずは単語を覚えてね」という話になってしまいます。
単語練習なんて地味でおもしろくない勉強ですが、すべての基礎です。
英語がわからないと言う生徒のほとんどが、結局この勉強から逃げています。
1、2年生であれば教科書の新出単語を覚えていきましょう。
受験生であれば別の単語帳が1冊必要です。
英検対策なら、また級に合わせて専用のものを用意するのがいいでしょう。
「覚え方がわからない!」
「ちゃんと身に付いたか不安…」
という方は、丁寧に指導しますのでぜひお気軽に当塾までご連絡ください♪
③英語特有の勉強法のコツとは
さてお次の話は、「苦手意識の払拭」「単語勉強」がある程度できてからの「文法」「読解」「英作文」「リスニング」「スピーキング」の勉強です。
(同時進行でもよしとしましょう。)
英語には、他の4教科とちがってある特徴があります。
それは、『言語学習である』という点です。
(国語も言語ですが、新しく言葉を習得するわけではないので、ちょっと異なりますね。)
言語学習である以上、その用法やリズムを脳に刻み、脳に慣れさせる必要があります。
そのためには、少しでもいいので毎日触れる必要があるのです。
私たちが日本語を覚えたのは、毎日日本語を聞いていたからです。
毎日聞いていたからこそ、脳が「この言語は覚えるもの(=生きるために必要なもの)なんだ」と判断して、その言語を習得するための種を育てます。
途中で期間があいてしまうと、脳はその言語を「習得対象」として認識しにくくなります。
当然、英語が好きな生徒は頻繁に英語を勉強するのでどんどん得意になります。
逆に英語が嫌いな生徒は、嫌いなのですからたまにしかやらず、ますます苦手になります。
これが英語二極化の正体です。
最近は、学校のテストや入試で、より実践的で・コミュニケーションに沿った英語能力が重視されてきています。
昔のように、とにかく丸暗記すれば解決、とはいかないんですね。
言語として習得することが期待されている時代ですので、より「毎日触れて脳に慣れさせる」というコツが重要になってきています。
④最も効率的な勉強の仕方
では最後に、もっと具体的な勉強方法を伝授しましょう!
1年生~3年生、どの時期でも誰にでも有効で、もっとも効率的な勉強方法。
それは、
たとえば助動詞canの用法をマスターしたかったら、
(彼は水泳の授業が好きだ、なぜなら筋肉を女子たちに見せることができるからだ。)
という、canを含んだ例文を丸ごと覚えてしまうという勉強法です。
(しかしカナヅチで泳げない彼…笑🔨)
これにはたくさんのメリットがあります。
一番のメリットは、「この語順を利用して別の文をいくらでも作れる」ことでしょう。
英作文で「私は歌を上手に歌えます。」と書きたかったら、さっきの例文の語順を真似して
I can sing well.
(主語+can+動詞原形)
と順番にミスなく組み立てることができます。
また、主語をIからSheに変えたら、
普通は三人称単数現在形だと動詞にsがつきますが、
例文を見れば「canのあとの動詞は原形のまま」であることがわかりますので、
She can sing well.
と素早くミスなく文を書くことができます。
これは「can『~ができる』」という意味だけ覚えていたのでは、絶対にできないことですよね。
他にも、同時にbecause「なぜなら」の挿入の仕方や、show+(物事)+to+(人)で「(人)に(物事)を見せる」という熟語までマスターできます。
英作文だけでなく、英文を作る場面といえば…そう、スピーキング。
話すときにも、自分の中にある例文のストックを活かすことができます。
そして「書ければ読める」、「話せれば聞ける」わけですから、リーディングやリスニングにまで効果は発揮されます。
先ほど「ただの丸暗記は通用しない」と書きましたが、これは「実践まで想定してセットで覚える」方法ですので、効果は抜群に高いです。
例文一つ覚えるごとに、一気に様々な能力が手に入るのです。
これをやらない手はありませんよね。
オススメの例文は、やはり身近なところでは教科書の文です。
ぜんぶ覚えるのではなく、単元ごとに学ぶ文法が設定されていますから、その文法を含んだ例文を覚えましょう。
他にも、受験生であれば例文暗記用の参考書を一冊用意してもいいでしょう。
まとめ
■英語に慣れ親しんで苦手意識を払拭!
■単語を勉強!
■重要文法を含んだ例文を覚えていく!
この3つで、中学生の「英語が苦手!」「英語ができない!」という悩みは完璧にクリアすることができます。
一人で勉強するのが不安な方は、いつでも当塾までご連絡ください。
一緒に苦手を克服してきましょう!
●問題集で文法の練習をしましょう