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不登校経験のある中学生が勉強の遅れを取り戻すには?徹底解説!

114時間。

これが、中学校の1学年分の1教科で、基礎部分をマスターするのにかかるだいたいの時間です。

一番大変なパターンが、
「1~2年生の2年間不登校で、3年の受験生になってその2年分を取り戻す!」

というケースですが、
1日約45分勉強すれば、受験までに1科目分の基礎をマスターできる計算になります。

どうでしょう。
一番分量が多いパターンでも、遅れを取り戻すのは決して不可能ではないのです。
まだ諦めるのは早いですね!

ということで今回は、
不登校経験で勉強の遅れを取っている生徒さんが挽回するための方法
として、

●勉強の進め方
●オススメのテキスト
●やる気継続のコツ
●スマホやゲームの扱い
●学習環境の整え方

などを一挙解説してきます!

①どう工夫して勉強を進めるのか

不登校経験のせいで勉強が遅れてしまっている生徒さんの心境として、

自信とやる気に満ち溢れている

ということはまずないですよね。

不安や葛藤、プレッシャーを抱えて、自信を失ってしまっている状態が多いでしょう。

そこでまず取り戻すべきは、『自信』です。

少しでも「わかる」「できた」を増やすために、得意意識のある科目に絞ってスタートさせるのが大切です。

そしてその得意科目の中でも、「できていない事」に目を向けるのではなく、「できた所」に目を向けて、周囲の人が褒めてあげることが重要です。
その小さな成功体験の積み重ねが徐々に自信になっていきます。

入試は日程が決まっているので焦る気持ちもわかりますが、周囲の大人が無理にプレッシャーをかけて「ダメな所」を指摘してしまうと、自信を形成することができません。
かえって逆効果です。

また問題のレベルを
基礎/標準/応用/発展
で分けたときに、

押さえるべきは「基礎」の部分です。

「標準」までできたら確かに凄いですが、無理はせずに、「基礎」だけある程度マスターできれば合格できる高校はけっこう出てきます。
志望校選びのときにも、少ない科目数で受験できる私立高校、あるいは通信制や単位制の高校を選択するのがオススメです。

どの問題が「基礎」にあたるのか?迷うときは、ぜひ当塾までお問い合わせください!

また学校の授業を受けていなくても自分で進めやすいテキストに関しては、下の【⑥オススメの教材】のほうをご覧ください!

②どうやってやる気を継続するのか

「勉強はやらないよりやったほうがいい」

当たり前のことですね笑

しかし、この理由だけで勉強を継続できるのは中学生の中でも優秀なごく数%の生徒さんだけです。
ましてや勉強のブランクがある不登校経験のある生徒さんなら、なおさら難しいです。

我々大人だって、「健康のためには運動したほうがいい」「食事はこうするといい」など、『良い事』とわかっていてもなかなか継続できなかった経験が誰しもあるのではないでしょうか。

つまり、やり慣れていない勉強を継続するためには、もう少し明確な理由があったほうがいいということです。

何をきっかけに、何を目的にモチベーションに火が付くか?は生徒さんによって違うところですが、

●より偏差値の高い高校に合格できれば、将来の夢に近づく
●まだ夢や目標が決まっていないとしても、選択肢を広げることにつながる
●周囲から認められ、信頼を得てよりよい人間関係に恵まれる
●分からなかったところが分かるようになり、できなかった事ができるようになって、成長や成功体験を得られる

など、何か『勉強をやる理由』や『勉強をやるメリット』を教えてくれる人が近くにいることが理想です。

一応、「勉強をやらないでいると何がマズいのか」という危機感を煽る方向でやる気を出させる方法もありますが、不登校経験があって自信を失ってしまっている生徒さんには、それよりも「勉強をやったらどんないい事があるのか」という方向で話をしたほうが前向きになりやすいでしょう。 

それでもやる気を出してくれない場合は、今はそのタイミングではないと考えて、無理強いしないほうがよいです。
勉強の遅れは、しだいにゆっくり時間をかけて取り戻すというよりも、何かで吹っ切れた生徒さんが一気に精神的に浮上するタイミングがあって、そこからガーッとやり始めるパターンが多いです。
ガクンと気持ちが落ち込んでいる状況も、たしかに辛い時期ではありますが、そういう時期も吹っ切れるためには必要だったりします。

周囲の大人が、その生徒さんのことを信じるスタンスを崩さないことが賢明です。

③スマホ・ゲームはどうする?

不登校中や不登校経験のある中学生だと、単にYoutubeを見たいから、ゲームをしたいから、という理由以外に、
ストレスや不安を発散させるためにやっていることがあります。
いわば精神安定剤のような役割になっていることがあるんですね。

ですので無理に制限をかけてしまうと、ストレスや不安が行き場をなくしてしまう可能性があるので、注意が必要です。

また頭の中では「ゲームやスマホばかり弄っているのは良くない事」という認識があって、
とことんやらせてあげれば、どこかで吹っ切れて自然と勉強に戻るタイミングが来ることが多いです。

そのため制限は特にかけないか、かけるとしても本人と相談しながら緩くかけるのがよいでしょう。

④学習環境の整え方

少しでも勉強の習慣をつけるためには、

勉強する場所
勉強する時間

を決めるとよいでしょう!

特に勉強する場所は、余計なものが目に入らない、整った環境があったほうが気が散らずに集中しやすいです。

出典:https://ifqd.com/izumifurniture/news/sugikoujou_desk2022/

自分の部屋(自分のデスク)がある場合は、机の上を片付け、周りも誘惑になるものを置かないようにするとよいですね!
↑ここまで綺麗に整理整頓できたら最高です✨

出典:https://r-e.jp/ic0046-learning-living-room/

リビングで勉強する場合は、家族みんなで整理整頓できるよう協力する必要があります。
(画像の子は小学生っぽいですが…笑)
↑同じくここまで綺麗にできたら素晴らしいです!

最初のうちは1日10分でもよいと思います。
勉強できる心理状態が整ったら、「何時にここに座ったら勉強する」という習慣付けができたら良いですね。

⑤成果を目に見える形にするためには

学校の定期テストがない状態だと、勉強した成果がどうなのか?目に見えてこないですよね。

そこでオススメなのが、

英検
漢検
数検
模試・統一テスト

です。

これはあくまで勉強に気持ちが乗り始めたらでよいのですが、
中1~2年生なら合否が出る検定系や、
中3受験生なら模試・統一テストで自分のポジションを客観的に把握することをオススメします。

⑥オススメの教材

A. 体系的に単元の説明が載っているもの
B. ポイントを書きこんでまとめるもの
C. 問題演習をするもの

この3つを使って、勉強を段階的に進めていきましょう!

学校の授業を受けている中学生であれば、

授業で先生の解説を聞く

板書ノートを取る

宿題で練習問題に取り組む

という手順を踏んでいますが、不登校の期間授業を受けていない場合は、いきなり練習問題をやろうと思っても単元そのものを知らないので解けません。

ですので、まず
A. 体系的に単元の説明が載っているもの
を見ながら、

B. ポイントを書きこんでまとめるもの
でノートまとめをして、

そのあと

C. 問題演習をするもの
で演習をしていきます。

A. 体系的に単元の説明が載っているもの

これはつまり、学校の教科書でOKです!
もし教科書以外のものがよい場合は、

『自由自在』や『パーフェクトコース』など

こういった各教科の3年分まとめ参考書でもOKです。

B. ポイントを書きこんでまとめるもの

教科書や参考書を見ながら、ノートまとめができるものだと

ルーズリーフ参考書

こちらがオススメです!
中身はこんな感じで、問題を解くというより穴埋め形式になっています↓

いきなり問題を解くのはハードルが高くても、これなら取っ掛かりやすいですね!
学校の授業を受けている生徒さんは、これと似たようなことを授業中にやっていることになります。
これで基礎知識に触れていきましょう。

C. 問題演習をするもの

ノートまとめで基礎知識に触れたら、ようやく問題演習に移ることができます。
1~2年生なら学校のワークがあればそれでOKですし、
3年生だと市販の『合格BON!』というものがオススメです。

こんな感じでテキストについて解説しましたが、生徒さん・親御さんだけではどうにもならない場面が出てくることがあるかと思います。
そんな時は当塾のような完全1対1の個別塾もぜひご検討下さい!
不登校生徒さんにもバッチリ対応で、親切丁寧に指導いたします♪

⑦冒頭の114時間はどうやって計算した?

コラム的な話になりますが、数学で考えると、教科書には
中1 7章22節
中2 7章16節

載っています。

現在、個人的に中学数学の映像授業を作成中で、単元の内容をかなり熟知してきました。

基礎/標準/応用/発展と分けて、
各節の基礎を初めて知って、理解し解けるようになるのに6時間ほどと思われます。

すると、中学1~2年生の2年間分の基礎をマスターするのには、
6×(22+16)=228時間

1学年分の平均で言えば、228÷2=114時間
ということになりますね。

またこれを、中3になってから取り戻すとなると、
群馬県の場合公立入試は2月、私立入試は1月にあるので、
300日ほどでこの228時間をこなすとします。

228÷300=0.76時間
つまり約45分/1日という計算になります。

あくまで机上の計算ではありますが、たくさんの生徒さんを指導してきた経験からも、実際のものと大きくは離れていないと思います!

そして志望校を選ぶにあたって、公立高校は出席日数に厳しい所が多いですが、私立高校はそのあたり寛容なところもあります。
通信制、定時制、単位制の高校ならより合格しやすいでしょう。
そうすると5教科すべて必要になることは珍しくて、多くても3科目です。

合格ラインの点数もそこまで高くありません。
単願なら、よほど「本番点数が一桁」などひどい状況でなくて、ちゃんと面接を受けていれば合格にしてくれる高校もあります。

諦めずにやれることをやれば、取り戻せる可能性は十分にあります!

もしご家庭だけでご不安であれば、お気軽に当塾にご相談下さい。
親切丁寧に相談に乗らせていただきます。

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