現役 群大医学部生が講師!
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みなさんこんにちは。
宮入個別指導塾 高崎前橋校 現役群大医学科生のミチトです。
医学部合格に一番大切なのは、やっぱり数学。
今回は、定番ともいえる青チャートを使った勉強法について解説していきます。
私の実体験も踏まえて話していきますのでぜひ参考にして下さい!
①医学部受験数学とはどんなもの?
「数学が苦手な人は医学部に向いていないのでしょうか?」
「そもそも理系に向いてない気がするけど医学部行きたい…」
安心してください!
数学の成績は確実に伸びるし、文系アタマかも…って人でも国立医学部に合格できます!
実際私は定期テストで数学は赤点だったこともありますし、逆に(?)国語の点数がクラストップだったこともあります。
もちろん全部ダメダメだったこともあります…
それでも私は医学部に合格することができました。
別に数学が得意になったわけではありません。
医学部受験では、数学を苦手じゃないレベルまでもっていくのが重要だと考えます。
というのも、多くの国立医学部は、他学部と同じ問題+医学部専用問題といった形に近い出題で、レベルも基本プラスαのことが多いです。
したがって高得点争いになりやすいので、広く抜かりなく学習していく必要があるわけです。
②どのくらい勉強しなきゃいけない?
それでは医学部受験に合格するにはどの程度の時間を割く必要があるのでしょうか。
私の考えですが、大まかなイメージとして学習範囲の広さ、演習の必要量、実際の配点などから決まるのではないでしょうか。
そこでまずは試験の配点がどのようになっているか見てみましょう。
私の独断と偏見で一般に地方国立大学と呼ばれる大学の医学部を24校選びました。
そして共通試験と二次試験を合わせて、合計点のうち各教科の配点の割合を計算したものが下図です!!(その他は面接や調査書、総合問題を含む)
いかがでしょうか?
数学の占めるウェイトが一目でわかると思います。
この配点に加え、ⅠA~Ⅲという広範囲であること、学んだことを頭から引き出す訓練(後述)が大切であることから、やはり全勉強時間の30%近くは数学につぎ込む必要があると思います。
もちろんその他の教科の得意・不得意にも左右されますが、数学の勉強時間は多めに確保しましょう!
③青チャートをこう使おう!
インプット
問題を解く上での土台作りが重要となります。
そこでオススメなのが多くの人が愛用しているであろう『チャート式 基礎からの数学』シリーズ(通称青チャート)です!
青チャートは教科書に準じてすべての範囲を網羅しており、授業に合わせて進めることも、受験勉強のお供としても使える優れものです。
受験勉強での使い方ですが、数学が苦手な人はとりあえず一周しましょう。
そうは言ってもあの量を一周は…という方、大丈夫です(?)。
私も始めは絶望しましたが、夏休みを使って一周しきることができました。
自分の考え方ではできなかった人、何も思いつかなかった人は解答を理解できるまで読み込みます。
そして「このタイプの問題ではこのように考えるのか!」と腹に落とし込み、同じような問題では間違えないことを強く誓いましょう。
どうしても理解できなければ丸暗記してしまうのもアリです。
その時も問題のタイプと強く関連付けて覚えましょう。
少し不安があればやってもいいし、頭の中でパッと方針が浮かべばそれだけで大丈夫だと思います。
例題でうまくいかなかった人は、練習も解いてみましょう。
それにより問題と解き方の印象が強く結びつくはずです。
それでも不安が残っている人は、何か目印をつけておいて参照しやすいようにしておきましょう。
以上の流れを繰り返していきます。
また、量が量なので計画的でないと終わらない恐れがあります。
確保できる勉強時間から計算して、一日で進めるべきノルマを決めてやっていきましょう。
ちなみに受験レベルで使用されるものに赤チャートもありますが、こちらはレベルが何段階か高く、網羅してインプットしていくのには正直向いていないと思います。
私も学校で赤チャート開いて勉強してい(るふりをしてい)たら、友達から「どこ受けるつもり?w」と言われました。
国立医学部であれば、インプットは青チャートを頑張れば十分だと思います。
アウトプット
インプットを終えたらもちろんアウトプットをしていきましょう!
インプットで使った青チャートですが、アウトプットでは章末の「EXERCISES」を解いていきます。
入試問題やその類題が多いので、インプットした知識を実践的かつ気軽に試すことができます。
できなかった所はすぐに戻って確認し、再インプットできるので便利です!
しかしこれだけではもちろん足りないので、問題集を買い足して演習を進めましょう。
基本的にはやはり網羅しているものがおすすめですが、単元ごとに分かれているのであれば苦手な範囲を重点的にやってもいいでしょう。
ただし得意だと思っていた範囲でも触れていない期間が長いとできなくなってしまうこともあるので、ちょくちょく挟んでいきましょう。
この点はどの教科も同じですね!
受験期
季節は変わり、ついに受験シーズンがやってきました。
この頃にはそれなりにインプットしたことが定着してきて、手のつけようがないという問題は減ってきている頃かと思います。
そこで本番に近い形式で演習をガンガンしていきましょう!
【共通テスト対策】
共通試験はホントにスピード勝負なところが大きいです。
というのも、問題の構成される傾向は多くの場合似ています。
しかしよく考えれば分かるものも、焦っていると思い出せなかったりミスしたりします。
なので過去問などで演習をするときは、しっかり時間を測って自分を追い込みましょう。
計算ミスが多い人などは、別途計算問題の問題集などもありますので、余裕があれば個々に鍛えるのもアリです。
とにかく一つのミスが後に響きやす過ぎる教科なので、本番でも平気なメンタルを鍛えましょう。
【二次試験対策】
二次試験は赤本などが中心になると思います。
時間はキッツキツというわけでもなく、ある程度戦略を立てるのに時間を割けます。
しかし膨大な範囲の中から「はい、これ解いて」という形の出題ですので、インプットした解法を効率よく引き出す必要があります。
青チャートのインプットが完了していれば、多くの問題はその解法で取っ掛かりをつかめるはずなので、焦らず範囲を見極めましょう。
そして頭の中の引き出しを開けまくっていろいろ実験をしましょう。
そうすればあなたが以前「ひらめき」だと思っていたものを「思い出せる」はずです!
出題傾向が何年も大きくは変わっていないようであれば、さらに前の年の問題が入っているものを探しましょう。
インターネットで簡単に見つけられるはずです。
この時期に解いたものは解いた分だけすぐいい経験・知識となるので、あとひと踏ん張り、頑張りましょう!
④数学勉強のコツ・考え方
よく勉強においては、インプットに偏りがちでアウトプットができていないことが多いと言われます。
しかし数学では逆が多いような気がします。
つまり、問題を解くことに集中しすぎている節があるということです。
数学でも他の科目と同様、インプットが非常に重要であると私は考えます。
というのも、数学で解けない問題があり答を確認すると、「こんなの思いつくかー!」となる人が多いからです。
これは大きな間違いであり、多くの問題は教科書の内容を応用したもので、天才的なひらめきはいらないはずなのです。
何もミレニアム問題(賞金がもらえる数学上の未解決問題)を解けと言われているわけではありません!
こうした問題の時はこう考える、というのは入試問題の範囲内ではほとんどの場合定石があるのです。
それをインプットしないままではいつまでも基本+αの問題でも解けるようになりません。
数学を強化したい方は宮入個別指導塾へ!
当塾の医学部特訓コースでは、現役医学科生による完全1対1で、徹底的に苦手を潰すことができます。
得意な分野があったり、苦手な分野があったり…。
点数にムラがある方は、ぜひ授業を受けてみて下さい!
あなたの苦手にとことん付き合います。
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⑤おまけ ― なぜ数学を勉強するのか
勉強のモチベーションが上がらない時、みなさんはどうしますか?
やる気が上がらないから、やらない…。
なんてそのままでは解決しませんね(笑)
「その勉強をやる意義を考えてみる」というのは1つの有効な手立てです。
おまけとして、数学をやる理由をいくつか私なりに挙げてみました。
理由① 論理的思考力が身につく
まずは手堅く真面目な内容で。
中学校から数学という科目が始まりすが、これは論理的思考力を身に着けるためだと聞いたことがあります。
論理的というと証明問題などを連想してしまいますが、そうしたものに限りません。
数学の問題を解いていくうえで頭の中を整理し、大きな問題を段階的に解決していきながら最終的な解答に至ります。
この力が実生活にも活きていくということでしょう。
理由② 受験で点数になるから
結局のところコレに尽きるでしょう。
どんなきれいごとも置いておいて、自分の夢を叶えるには行きたい大学に行き学ぶのが唯一の道ではないにしろ近道でしょう。
それが医師になりたいという夢であれば尚更です。
現状、日本では医学部を出ないと医師になれないので、その医学部に入るために数学ができることは大きなアドバンテージになります。
理由③ ほかの科目の点数にもつながる
これは①と②の合わせ技みたいなもので、おまけです。
数学の問題を解決していくスキルがほかの科目の問題を解く助けになるという意味もありますし、特に理系科目に限って言えば数学的に表された内容の理解がより深まるという意味も含みます(三角関数や微積などは特に!)。
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そして自分だったらどういう方針で解くかを考えます(紙に書いてみてもいいですし、本当に簡単な問題であれば頭の中で解答を作ってもOKです)。